センター紹介
日頃より、原子力人材育成・核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN)の活動にご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。
本センターは、「核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN)」と「原子力人材育成センター(NuHRDeC)」を統合し、昨年度発足した「原子力人材育成・核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN)」として、本年度で2年目を迎えました。両センターで培ってきた機能や知見のさらなる融合を図り、分野横断的かつ一体的な業務の推進を一層加速してまいります。
近年、原子力を取り巻く環境は変化しており、エネルギーや脱炭素化の観点からその重要性が改めて認識されています。小型モジュール炉(SMR)や次世代炉の検討が進むとともに、既存施設の安全な運転や廃止措置などへの着実な対応も求められております。また、デジタル技術の進展や国際的な連携の広がりにより、分野横断的な知識や国際的視野を有する人材の重要性が高まっております。
こうした状況を踏まえ、原子力人材育成においては、体系的な教育に加え、実務に即した研修の充実が重要と考えております。本センターでは、機構内外の関係機関と連携し、対面研修や遠隔教育に加えて、当機構の強みである実験・実習を重視した実践的な教育を通じ、多様なニーズに応じた人材育成を推進してまいります。
一方、核不拡散・核セキュリティ分野では、これまで培ってきた知見と国際ネットワークを活かし、技術開発や国際協力を着実に進めております。これらの取組を人材育成と連携させることで、より実効性の高い能力構築支援を目指してまいります。
これからも、「原子力科学技術の健全な発展と核兵器・核テロの脅威のない世界の実現」を目標に、本センターは、3S人材育成支援と2S技術開発・国際協力を両輪として、バランスの取れた取組を推進してまいります。
今後とも、本センターの活動に対し、変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
原子力人材育成・核不拡散・核セキュリティ
総合支援センター長
生田 優子
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~ 目的 ~
- JAEAの強みを活かし、アジア地域のニーズにジャストフィットした人材育成支援・技術協力
- 国内原子力人材育成の合理的な支援及び機構の国際戦略に沿った機構内国際人材育成支援
- 国の2S制作の円滑な実施、国際機関の取組の積極的支援
核兵器と核テロの(脅威の)ない世界の実現と原子力科学技術の健全な発展に貢献する。
~ 目指す将来像 ~「3S人材育成支援×2S技術開発・協力」を通じてアジアのHUBとなる。
~ 組織戦略 ~
- 原子力開発、核不拡散・核セキュリティを取り巻く課題、環境変化への対応
- 地域のニーズの変化を掴み、そこにピンポイントに対応し、かつ、日本やJAEAでしかできない支援を提供
- 長年に渡り分散・蓄積されている専門性、施設の運転から得られた地検・経験
- 人材育成支援に関する経験豊富な人材
- NSRR、ISCN実習フィールド等の整備された施設、施設の運転に関わるノウハウ
- 資格取得支援や原子力や3Sの本質を理解し実践できる人材の育成支援
- 国際機関やアジアのリード国への派遣を通じた育成支援
IAEA等の国際機関や各国の核不拡散・核セキュリティ分野で活用される技術の開発を目指し、国内外の課題やニーズを踏まえたテーマ、目標等を設定し、国内及び米国・欧州の研究機関と連携して実施しています。将来の核燃料サイクル施設等に対する保障措置や核拡散抵抗性向上に資する様々な基盤技術開発、核物質の測定・検知や核鑑識等の核セキュリティ強化に必要な技術開発を行っています。
また、包括的核実験禁止条約(CTBT)に関して、条約議定書に定められた国内の放射性核種に係るCTBT国際監視制度施設及び監視データの解析・評価を行う国内データセンターを運用するとともに、関連する検証技術開発を行い、国際的な核不拡散に貢献しています。
核不拡散・核セキュリティに係る国際動向を踏まえ、技術的知見に基づく政策的研究を行っています。収集した情報をデータベース化するとともに、核不拡散・核セキュリティに関するトピックスや国内外の動向等を掲載したISCNニューズレター等の情報発信を行っています。
アジア諸国の核不拡散・核セキュリティ分野における人材育成を支援するため、核不拡散・核セキュリティ確保の重要性を啓蒙するとともに、技術的なトレーニングカリキュラムを開発し、トレーニング設備の充実を図りつつ、トレーニング、セミナー及びワークショップを実施して人材育成支援に取り組んでいます。
国内の研究者、技術者を対象とし、原子力・放射線、核セキュリティ研修等を行っています。
電力会社、原子力関連メーカー、行政機関等の需要に応え、国家試験対策講座や、現場に必須となる実験実習をカリキュラムに組み込んだ研修を実施しています。随時研修では、相手の要望に応じてカリキュラムを編成した研修を実施しています。
我が国における原子力人材の育成を目的に、多くの学生をJAEAの研究現場に受け入れています。また、JAEA職員を大学に講師として派遣する取組も行っており、東京大学大学院原子力専攻への協力をはじめ、JAEAと国内7大学で構成する大学連携ネットワーク(JNEN)では、各大学共通の教育カリキュラムを検討・運営しています。
学会における成果の報告・共有、国際フォーラムの開催、機構WEBサイトを通じた情報発信(ISCNニューズレター、核不拡散動向、核不拡散ポケットブック)を行い、理解を深めるとともに、我が国及び原子力機構の核不拡散への取り組みを紹介しています。

研修講義棟
原子力特別研究棟
実習フィールド